木造の注文住宅を建てるときは、まず依頼する業者を決める必要があります。主に住宅メーカーと工務店の2つがあり、そのどちら一方を選ぶようにしましょう。どちらの業者も木造の家に対応していますが、費用が安いのは工務店です。工務店はいろいろな工夫により、全体の費用を安くしてくれます。例えば、材料になる木材を中間の業者を経ないで直接仕入れることによって、材料費を安くします。また下請けの業者に家の建築を丸投げしないで、自分たちで行うことによって建築のコストを下げます。住宅メーカーにもメリットはあり、その一つは早く出来上がることです。研究開発した製品を組み合わせて家を作るので、完成までの時間が工務店にくらべて早くなります。
木造の注文住宅を建てるときは、災害に対する備えを確実にしておく必要があります。木造の家は鉄筋などにくらべて災害に弱いと言われていますが、決してそんなことはありません。例えば、地震の時は家の材料になる木材の柔軟性が地震の揺れを吸収して、家の倒壊を防ぐことができます。ただしシロアリがつく恐れがあるので、シロアリ対策として薬品を撒いておかなければなりません。地震以外には火事に対する備えも必要になります。火事に対する備えとしては、木材の組み合わせの工夫があります。木材を組み合わせる部分を木材のみにしておけば、火事の時に崩れにくいと言われています。木材の表面が炭化して、酸素を遮断するので火によって木材が崩れるのを遅くできるのです。